ラブラドール・ノアロー -- 死者からの餞別2010年07月04日 22時59分11秒

              (2008年7月撮影)

 もうじきお盆がやって来ます。

 ノアローにとっては新盆になります。

 去年まではこっちの世界で先祖の霊を迎えたノアローが、今年は迎えられる側になっちゃうんですね・・・。

 私が仏壇に向かってお祈りをしている時、ノアローは後ろで静かにお座りをしている事がありましたね。

 それを夫の先祖の仏様たちは可愛いと思ったのでしょうか?

 5月に入ってから、とても不思議な出来事がありました。

 十年以上前に亡くなった、夫の親族名義の口座残高を知らせる手紙が銀行から届いたのです。

 金額を見て、ノアローの快気祝いに「これで新しい良いソファが買えるね!」と夫と二人で喜びました。

 ノアローにとっても良い知らせだと信じて疑いませんでした。

 何故かと言えば、それは亡くなった夫の親族がノアローの為に送って来たお金だと思ったからです。

 私がノアローの具合が悪くなって先祖やその方たちに祈ったからだと思いました。

 それまで他の親族や先祖に祈っても、あるわだかまりから、その方に祈ることはありませんでした。

 でも、ノアローを助けて欲しかったから、その方にもお願いしました。

 そして、間もなく手紙が届いたのです・・・。

 連休明けに連絡を取って、手続きをしてお金を振り込んで貰うつもりでした。

 しかし、結局、その後、一度は回復するかのように見えたノアローは衰弱し、銀行と連絡を取った翌日にこの世を去りました・・・。

 そのお金はノアローの旅立ちへの餞別となってしまいました。

 夫はそのお金でノアローの仏壇、仏具を買う足しにしました。使い切ることが親族とノアロー両方への供養になると・・・。

 普通の人は生前の性格や品行とは関係なく、死ねば仏様になるのだと強く感じる出来事でした。

 私が我が家の仏壇を特別なものと感じる出来事でした。

 これは、ノアローや私たちは色々なものから愛されている印の一つでしょうか?