ラブラドール・ノアロー -- ペットロス52010年07月17日 18時02分52秒

             (2008年2月撮影)

 ノアローの死後、色々なことを考えるようになりました。

 ワンコ(犬、大型犬)の寿命は短いなぁ・・・とか、死ぬとこの世から存在が消えてなくなるんだなぁ・・・、悲しみがなくなる時は忘れる時だろうな・・・とか。

 中でも鮮烈に思ったことは、過ぎ去った時間は二度と戻らないという、言うまでもなく、言われるまでもない、、、至極常識的な自然の法則ですね。

 二度と再び、あの可愛い大好きなノアローと暮らすことは出来ないんだと、毎日、思い知らされています。

 諸行無常・・・。

 世の中は常に動いていて、変わらないものは何一つないんですよね・・・。誰にも時間は止められない。

 自分も又、その中の一部である事を忘れてはいけないのかもしれません。

 うちは曹洞宗で、この付近の人もまた同じお寺にお世話になっていることから、曹洞宗のお経を聞いた回数も相当数です。(シャレのつもりです(*^_^*)/)

 同じお経を何回も聞いていると、なんとなく頭に記憶してしまうものです。

 その一節は

 「生を明らめ死を明きらむるは仏家一大事の因縁なり」

 です。

 この言葉を聞く度に、生きとし生けるものは死から免れない。生きるとは何だろう?死ぬとは何だろう?と思わずにはいられません。

 ノアローを亡くしてからも、この事をいつも考えています。

 苦しいとき、辛い時でも、ノアローがいた時は「ノアローがいるだけで幸せだから、自分は幸せ」と思うことが出来ました。

 でも、今は違います。

 自分の人生を幸せにしたり、意味を持たせるのは自分しかありません。

 ノアローはラブラドールとしての寿命を全うしたけれど、私にはまだ残された長い道のりがあります。

 その途中で、何人かの愛する人たちを見送ることにもなるでしょう・・・。

 生きていることは苦しいことですね。

 見送る方はいつも悲しくて、見送られる方は何も言わず、風の中に消えていくみたいにいなくなってしまいます。

 寂しさだけがいつまでも消えてなくならないです。